借入れの担保差し入れ

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銀行よりも保証協会のほうがメリット大

  1. 1. 借入れの担保差し入れは 銀行より保証協会の方がメリット大
  2. 2. 保証協会を利用するメリットは多い
    1. 1. 保証協会の担保掛目は、おおむね銀行に比べて高率(銀行=60%程度、保証協会=70%程度)であり、実効担保価値が増加する。
    2. 2. 保証付き融資の実行窓口(銀行)は、斡旋融資の形態をとれば企業独自に選択可能(希望の銀行に保証書が送付される)で、新規取引銀行でも融資を受けられる(斡旋融資を銀行が理由なく断わることは、信用保証協会との関係から、実質的に不可能)。
      担保を提供していても非協力的な銀行との取引を無理に維持する必要がなくなる。
    3. 3. 保証協会は融資実績先の経営データを継続的に保存するため、銀行取引変更時に、新規取引銀行に対し一から説明する必要がない。以後の取引のなかで補完していけばよい。
    4. 4. 担保付き保証融資の限度額は、地域差はあるが、億円単位まで設定が可能なため、大半の中小企業の資金需要を満たすことができる。
    5. 5. 保証料の負担を問題視する向きもあるが、融資実行時に銀行が暗黙に要求する協力預金など、余分な条件による実質金利負担の増加が排除できる。
  3. 3. これらのことを考えれば、どちらが有利か答えは明白である。銀行に対し、情実を求めても無理である。企業は甘えを捨て、冷徹な経営意識をもち、銀行が企業を選択するのではなく、「企業が銀行を選択する時期が来た」と考えるべきだ。
  4. 4. 「担保は銀行に」などの固定観念にとらわれず、担保の差し入れについても、企業の経営展望や効率最優先で、自由に行なわなくてはならない。

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