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あなたの会社の経営相談
経営計画(売上目標)を立てましょう
- 1. 企業を継続・発展させていくためには、明確な経営方針を持ち、経営計画を立て、実行していくことが大切です。
- 2. 経営計画の入口
- (1) 自社が「こうなりたい」と思う気持ちを具体的な数字にする
- (2)目標に対して、現状を現場から積み上げていく
- (3)収益性、生産性、安全性の面から、損益分岐点売上高をつかむ
- (4)中・長期の目標を決め、来期以降の計画を立てる
- 3. 経営計画の時期
- (1)私どもでは、確定申告における決算報告会で、漠然とした考えを具体的な数字に変えていきます。
- 4. 経営の90%は粗利益で決まる
- (1)単に売上高の金額でなく、担当者別、商品別、店別(現場別)に、粗利益を把握しておきましょう。
- (2)あなたの会社の「ヒト、モノ、カネ」について、もう一度見直しましょう。
資金繰りの必要性
- 1. 企業はお金の流れが止まった時に倒産します。
- 「利益」と「使えるお金」は異なるもの。「利益」があっても「使えるお金」がないために倒産することがあります。
経営者がお金の流れを把握し、今現在の現預金の残高、増減の理由を理解できているかどうかがポイントです。 - 2. 従来の売上、利益だけでなく、最終的にいくらキャッシュフロー(現金、預金)を稼いだかを経営指標にする、いわゆる経営の原点に戻った考え方が、重視されるようになっています。
- 3. キャッシュフローとは、「使えるお金」をしっかり把握しようとする概念です。
- (1) 経営の判断基準を従来の利益を中心とした考えから、キャッシュフローという視点に変えていかなくてはなりません。
- (2)もちろん、利益はキャッシュフローの源泉ですから、従来同様、利益を生み出すために売上向上、経費削減に努力することはいうまでもありません。利益計上はキャッシュフロー経営の大前提です。
- (3)資金状態をしっかりつかむために、「資金繰り表」を作成しましょう。
- 4.良いキャッシュフローと悪いキャッシュフロー。
- キャッシュフロー経営が大事であることに変わりはありませんが、良い意味での営業キャッシュフローマイナスというものも存在します。一般的に売上が右肩上がりの場合にはキャッシュフローがマイナスになる事があります。このマイナスは、悪いマイナスではありませんが、なんらかの資金手当てが必要であることも確かです。 キャッシュフローを理解するという事は、資金の増減の理由を明確に理解するという事ではないでしょうか。
- お金が必要となる要因
- (1)売掛金の増加 売上増による売掛金の増加⇔不良債権増による売掛金の増加
- (2)在庫の増加 取引規模拡大による在庫の増加⇒不良在庫増による在庫の増加
- (3)固定資産の増加
- (4)借入金の減少 など…
- お金が増える要因
- (1)買掛金の増加
- (2)締め日支払日、いわゆるサイトを長めに取る
- (3)借入金の増加 運転資金増による借入増加⇔損失補てんのための借入増加
銀行との付き合い方
- 1. これまで企業の継続成長を、キャッシュフローの面から強力に支えてきた金融機関の多くが、不良資産の急増などの理由により、これまでのように企業を支えられなくなってきています。
- 2. これからの金融機関は、企業に対する融資姿勢として信用、リスク、管理の上で「担保至上主義」から「業績、債権返済能力重視主義」へと変化しています。
- 3. 判断ポイント(決算書、試算表から)
- 1. 直近の決算で欠損は出ていないか
- 2. 繰越欠損はないか
- 3. 債務超過はないか
- 4. 不良在庫、架空在庫はないか
- 5. 不渡り手形等回収懸念の債権はないか
- 6. 関連会社、関連企業への貸付、貸出しはないか
- 7. 元金据置はないか
- 8. 問題のある担保抹消はないか
- 9. 手貸から証貸分割に変更したものはないか
- 10. 既存の貸出を一本化していないか
- 11. 固定した貸出はないか
- 12. 減価償却の不足はないか
- 13. 借入は急激に増加していないか
- 14. 延滞はないか
- 4. 金融機関は融資に際し従来の損益、担保だけでなく企業の安全性を示す「自己資本率」、債務返済能力を示す、キャッシュフローを重視しています。
会計事務所の上手な活用を!
不況と言われて久しい、現状の経営環境の中、企業のトータルの強さ(経営の仕組み)の競争になっています。
そのためには
1. 正しい現状把握のための試算表作成
2. 経営診断や改善の助言
3. 資金繰りに関する助言
4. 税法及び中小企業会計指針に基づいた決算書作成
等は信用と実績のある会計事務所へ。私どもでは、あなたの身近なパートナーとして、企業の意向に添った経営に役に立つサービスを提供、提案していきます。