HOME > 税務・経理まるごと辞典 > キャッシュフロー計算書が重視されるワケ
Q:最近、キャッシュフロー計算書が重視されるようになっていますが、どうしてでしょうか。
- A:経営活動を円滑に行っていくには、キャッシュフローの管理を十分に行うことが不可欠となっているからです。
- 解説
- 今日の企業会計では、企業がどれほど利益を稼いだのか、また、含み資産をどれほど保有しているのかが重要視されています。しかし、利益のみが必要な情報ではありません。
- 損益計算書では黒字でも、支出が収入を上回れば資金不足を起こします。会社は、赤字であってもすぐには倒産しませんが、資金が不足するとすぐに倒産してしまいます。
- こういったことで、資金に関する情報は非常に重要なのです。当期と前期の貸借対照表を比較すれば、現金預金がどれだけ増減したかはわかりますが、その原因はわかりませんし、損益計算書には利益が計上されていますが、利益とキャッシュは必ずしも一致しませんから、こちらもその原因はわかりません。
- こうした資金の増減およびその原因をキャッシュフロー計算書が解明してくれるわけです。資金の増減が何によってもたらされたのかを知ることは、経営者にとって非常に重要です。
- まずは、キャッシュの流れを知り、これを経営に生かす、この指標となるのがキャッシュフロー計算書ということです。