キャッシュフロー計算書が重視されるワケ

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Q:最近、キャッシュフロー計算書が重視されるようになっていますが、どうしてでしょうか。
  1. A:経営活動を円滑に行っていくには、キャッシュフローの管理を十分に行うことが不可欠となっているからです。

 

  • 解説
  1. 今日の企業会計では、企業がどれほど利益を稼いだのか、また、含み資産をどれほど保有しているのかが重要視されています。しかし、利益のみが必要な情報ではありません。
  2. 損益計算書では黒字でも、支出が収入を上回れば資金不足を起こします。会社は、赤字であってもすぐには倒産しませんが、資金が不足するとすぐに倒産してしまいます。
  3. こういったことで、資金に関する情報は非常に重要なのです。当期と前期の貸借対照表を比較すれば、現金預金がどれだけ増減したかはわかりますが、その原因はわかりませんし、損益計算書には利益が計上されていますが、利益とキャッシュは必ずしも一致しませんから、こちらもその原因はわかりません。
  4. こうした資金の増減およびその原因をキャッシュフロー計算書が解明してくれるわけです。資金の増減が何によってもたらされたのかを知ることは、経営者にとって非常に重要です。
  5. まずは、キャッシュの流れを知り、これを経営に生かす、この指標となるのがキャッシュフロー計算書ということです。

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